
我らは科学特捜隊~♪
はるか昔に海洋堂さんから発売されていた科学特捜隊のスーパーガンです。
実在のプロップをキャストで複製したもので、パーツ数1点。当然ながら先端部分は伸縮しません。
とは言え、実物の型取り品となれば、それはある意味「本物」な訳で、当時としては是が非にでも欲しい一品でした。
セブンのウルトラガンは結構な割合で商品化されてますが、スーパーガンはデザイン的にも地味でシンプルすぎる為か、なかなか商品化されません。
ずいぶん前に、かなり良いサイズと造形でバンダイさんから発売されましたが、安全性考慮のため先端部は収納できませんでした。ただ、音が鳴るのはポイント高しです。
このシリーズは、その後のラインナップ継続に期待したんですが、数種類発売されただけで打ち止め。時期尚早だったのかもしれませんね・・・。
エステルさんから出てた先端伸縮機能付きのガレキもありましたが、経済難だった為、いつか購入しようと思ってたら絶版になってしまいました。で、数年前に某アキバの中古ショップで見かけたんですが・・・またまた経済難で気づいたら売り切れてました。ホント、一期一会ですねぇ・・・。このキット、中古でもなかなかお目にかかれません。あったとしてもプレミア高そうですけどね・・・。
その後も、ワンフェスなんかのイベントガレキで何度か発売されたようですが、先端ギミックはやはりオミットされたものがほとんどでした。
で、またまた食玩「アクションアーカイブス」が出てくるわけですが、これにラインナップされたスーパーガンはサイズこそ子ども向けですが、造形面がかなりリアルで、しかも先端収納ギミックつき! もちろん手動ですが

でも、こういうアプローチの仕方もあるんだなぁ、と思いました。そうだよ、手動でもいいじゃん!
・・・で、話を戻します。このガレキを購入したのは確か中学生か高校生ぐらいだったと思います。とりあえず気泡が多くて埋め切れてません。
ここで、「とにかく色塗って実物気分を味わいたい病」が発症し、色を塗りました。もちろん筆塗りで。
かつては今のようにビデオも容易に入手できず、ベーターカプセルもですが「初代マン」系のプロップは写真が少なく、形状の把握だけでも一苦労でした。一度、大百科系の書籍に掲載されていた写真をもとにボール紙でスーパーガンを自作したことがありましたが、その写真がモノクロでしかも先端部が引っ込んだ形状だったため、ホルスター収納形態のうえ、黒部分を赤く塗って再現してました。ビートルカラーって奴ですよね。
その直後ぐらいに再放送が始まり、良く見りゃ先端がシュッ!と伸びとるやないの!?
ってか、色、黒いやないの!? と言う具合に知識を得ていった訳です。
そんな中、実物レプリカのスーパーガンが手に入り、嬉しきこと限りなし。 ウム、余は満足じゃ!
・・・いや、満足してたんです。してたんですよ、あれを見ちゃうまでは・・・。
雑誌「宇宙船」に連載されていた京本政樹さんがウルトラプロップを再現しちゃうコーナー。
防衛チームのヘルメットや銃を新規、またはレストアしちゃおうというまさにマニア向けなその連載の中で、当然スーパーガンも取り上げられていて、レストアの為に分解写真が掲載されていたんです。
先端部の根元にスプリングとひっかけ棒がついていて、本体に押し込んだ時に後部の穴からそのひっかけ棒が出ます。それを後部のストッパーで止めて収納形態を維持してる訳ですね。
知ってしまえば単純なシステムなんですが、それを思いつき、かつ見事にまとめて見せるのは結構難しいことですよ。ウルトラマンと言う作品が、本当に当時のスタッフのアイデアによって作り出されてたんだなぁ、と改めて思い知らされます。
・・・・じゃ、やってみようか!
その記事に激しく感銘を受けた自分は、早速のこぎりを持ち出し、各部を切断しちゃいましたとさ。
イヤー、この時は思いもよらなかったね。キャストがあんなにも固い材質だったなんて(笑)
カッターなんかじゃ太刀打ちできず、電動ドリルの出番となりました。
どえらい事になっちゃいました。
いつの日か、完成させちゃる! そう誓って袋に仕舞いこんで早や十数年。いや、20年近くたっとるがね!
世間一般的には、これを「あきらめ」と言うんでしょうね。
ところが、先日のベーターカプセルにテンションが上がりまくって、急きょ当時のリベンジをすることにしちゃいました。
何か、来年の「フィギュア王」で完成品の受注注文とかもあるそうですが、男ならまずは自分の手を動かすべし!
それでダメなら、お世話になります!
まず、モチベーションを上げるためにも中央部分を直さなくてはいけません。
このキャストの塊を掘るのは骨が折れるので、エポパテで作り直すことにしました。
アロンアルファの容器を芯にして、パテを盛ります。その周りをサイズを合わせたプラ板で囲んで硬化すれば万事OK・・・の予定が、思いの外パテを盛りすぎてこんな状態に・・・。それぐらい予測せーよ、って感じですが、やり直すのも面倒なので硬化後に削っちゃうことにしました。強度的な不安もありますが、ダメそうならキャストで複製します。
現在、硬化して整形の真っ最中。割といい感じ。あとは、ちょうど良いバネが見つかるといいんですが・・・。
ジェットビートルも同時進行してますがなかなか進みません。
アマチュアモデラーさん達が良く言う言葉があります。
「完成云々よりも、作っている間が一番楽しい」
その通りだと思います。
スポンサーサイト