20数年前に「ゼネラルプロダクツ」から発売されていたバキュームフォームキットのジェットビートルです。
前々から実行しようとしていた補修作業についに着手いたしました。
これを購入したのは小学校の6年生ぐらいだったと記憶しています。今は亡き「ケイブンシャ」の「全怪獣怪人大百科」という妙にマニアックな内容の書籍に、ゼネプロをはじめ当時のガレキ広告が掲載されており、その中でもひときわ自分の魂に訴えかけてきたのがこのキットでした。
ジェットビートルは、バンダイの「THE特撮コレクション」のウルトラマンにオマケとして付属しており(この時初めてきちんとした形状を把握しました)造形的にも出来が良く、個人的には十分満足していました。
ところが・・・まだまだ模型の知識の浅い小学生にとっては、このバキュームフォームキットなる物が非常に魅力的に見えたのです。
まず第一にパッケージがカッコイイ! 黒い箱に英字で「JET-VTOL]、そして機体の三面図的なイラスト、そして今まで見たことのない不思議な「パーツ」。真っ白な板にビートルが浮きあがっとるやないの!
航空機模型では一般的だったらしいのですが、いわゆる普通のプラモデルしか作ったことのないこわっぱからすればバキュームフォームとは何ぞや?な世界。欲しい! これ絶対ほしーの!
でも、そう簡単にはいきません。ゼネプロは大阪。購入するには通販を利用するほかありません。しかも商品が2,000円、プラス送料が1,000円。合計3,000円もの大金をプチ貧乏な家の貯金もしてない小学生が工面できるはずもありません。来る日も来る日も親に頼み込み、ようやくOKが出た時の喜びと言ったらもう…!

で、またこれが届くまでに紆余曲折あって伝票の宛名が薄すぎて3週間ぐらいかかりやがんの! でも、まぁいい。とにかく物は手に入った。はやる気持ちを抑えながら段ボールの封を開ける。
箱、潰れとるやないの~

ま、まぁいい! 俺が欲しいのはこの中身・・・ジェットビートルなんだから!
なるほど、このパーツを切って張り合わせるんだな? 簡単簡単

あれ? うまく切れないよ? わざわざPカッターまで買ってきたのに、うまく切れないよ? って、前翼割れた!
パーツの間に1.5mmのプラ板を挟む? んなことしたらスンゲー分厚くなっちゃうよ? ミサイルとか楕円になっちゃうよ?
アンテナと尾翼はプラ板の切り出し? 手抜きじゃないの、これ?
えーと・・・いいや、とにかくくっつけちまえ!
やがて、アロンアルファとの長い格闘の末、とりあえ、ビートルの形にはなりました。
すげー・・・こんな大きなビートルが、自分の物になったんだ!
パーティングライン? 知りません。
色塗り? もちろん筆塗りです。
これでいいっしょ? はい、デカール貼って完成!
雑! 雑すぎるやろ当時の自分! 小学生だったことを差し引いても雑!
まぁ、当時からビートルのミニチュアは何となく「ラフ」な作りのイメージがあって、きちんと作るよりも「それっぽく」見えてたんですよね、自分的には…。
ただ、それではあまりにもこのビートルが不憫なので、できる限り丁寧に修復しようというのが今回の目標。
とりあえず基本はバキュームフォームキットのフォルムを崩したくないし、崩したら意味がないし、そもそも崩せるほど技術もないし、あくまで大まかな形状を変えずにオリジナルのプロップらしい完成品にするのが目標。
とは言え、まったく手を加えないわけにもいかないので、まずは設定と異なる右側の扉をパテで消します(VFKは、なぜか両側に扉があるのです)。
次に、再三の補修で分厚くなった主翼を整形。
続いて全体をペーパー掛け。予想以上にデコボコしてます。肩が痛くなりました。これは改めて修正が必要。
この辺りのパーツも、資料を見ながら作り直します。
さぁ、何かモデラーさんの製作記事みたいになってますが、この次があるとは限らない!
果たしてこのままほったらかしになるのか?
カミングスーン!
※1/1ベーターカプセルの発売に狂喜乱舞!
さっそく予約しました。昔売ってたスーパーガンのガレキ(ペンシル爆弾付)、手に入らないかな・・・?